ヘアグロアーSの特徴
ヘアグロアーSの特徴は、エストラジオール安息香酸エステルという女性ホルモン成分が含まれている点にあります。医薬成分であるため、ヘアグロアーSは「指定第2類医薬品」という医薬品に分類される育毛剤です。
エストラジオール安息香酸エステル以外で使用されている成分は、一般的な育毛剤と大差がありません。抗炎症作用、抗菌作用、血行促進成分、角質軟化作用のある成分などが含まれています。
「円形脱毛症に効く」はウソ!?
ヘアグロアーSのパッケージには、「円形脱毛症に効く」という表記がありますが、捉え方によってはあたかもヘアグロアーSが円形脱毛症に特化した育毛剤のように思えてしまいます。
ですが、ヘアグロアーSは、円形脱毛症に特化した育毛剤というわけではなく、円形脱毛症対策という面では他の育毛剤と大して変わりありません。
円形脱毛症は、自己免疫疾患といって体内における免疫機能に障害が発生することで起きる脱毛症です。強い精神的ストレスを受けたことにより、免疫系統に異常が発生し、免疫細胞のTリンパ球が頭皮の下にある毛根を異物と見なし攻撃してしまうことで起きる症状なのです。
円形脱毛症を根本的に改善するためには、障害が発生した自己免疫系統を回復させる必要があります。
ヘアグロアーSは、「円形脱毛症に効く」と謳っていますが、障害が発生した自己免疫系統を改善させる効果はありません。円形脱毛症に特化した特別な成分が含まれているわけではなく、一般的な育毛剤と同じく頭皮の状態をケアして頭皮の血行を促進する効果があるだけの育毛剤です。
「若禿に効く」はウソ!?
ヘアグロアーSのパッケージには、「若禿に効く」との記載があります。「若禿に効く」という表記だけを見ると、ヘアグロアーSがあたかも若禿専用の育毛剤であるかのように思えてしまいます。
ですが、ヘアグロアーSは、若禿に特化した育毛剤というわけではありません。
「若禿に効く」と謳っているのは、ヘアグロアーSに女性ホルモンの成分が配合されているためです。ヘアグローアSには、女性ホルモン成分であるエストラジオール安息香酸エステルという成分が配合されています。
若禿と言ってもその原因は様々です。最も多いのが男性ホルモンの影響による薄毛の進行です。いわゆる男性型脱毛症と呼ばれる症状です。男性型脱毛症は、30代後半あたりから症状が表れ始めるのが一般的ですが、中には20代前半という若い年齢で症状が表れ始める人もいます。
男女問わず人間の体内には男性ホルモンと女性ホルモンが存在しており、女性ホルモンは髪の発育を促す成分です。男性型脱毛症の人は、体内におけるホルモンバランスに偏りがあり、男性ホルモン過多の状態となって、男性ホルモンの影響を受けやすくなっているのです。女性ホルモン成分を含むヘアグロアーSを使用することで、男性ホルモン過多となったホルモンバランスが改善し、男性型脱毛症の進行を抑えることができるのです。
乱れたホルモンバランスを整えることで脱毛因子である男性ホルモンの影響から髪を守り、頭皮の血行を促進することで発毛を促進するのがヘアグロアーSによって得られる主な効果です。
男性ホルモン過多による若禿で悩む男性にはそれなり効果が期待できるでしょう。ですが、勘違いしてはいけないのが、ヘアグロアーSは、若禿専用の育毛剤ではないということです。男性ホルモンが原因の薄毛は、男性型脱毛症と呼ばれており、中高年男性に多い症状とされていますが、中には20代前半で発症する人もいます。
ヘアグロアーSが若禿に特化した育毛剤というわけではなく、男性型脱毛症に効果的な成分が含まれており、20代という若い年代で男性型脱毛症を発症した人にも効果的だというだけの話なのです。