リデンシルという新しい育毛有効成分に注目が集まっています。リデンシルとは何なのか、キャピキシルとの違いや得られる効果、実際にリデンシルを含んでいる育毛剤について解説します。
リデンシルとは?
リデンシルとは、以下の成分を原料として生成された育毛に効果的な合成化合物であり、スイスのインデュケム社が開発しました。
<リデンシルの原材料>
・セイヨウアカマツ球根エキス
・茶葉エキス
・グリシン
・ピリ亜硫酸ナトリウム
・塩化亜
頭皮の炎症を抑え、毛母細胞を活性化し、細胞の代謝を正常に整える働きがあります。ざっくりと言うと、頭皮環境の正常化効果と毛根の細胞を活性化する効果が期待できます。
リデンシルとキャピキシルの違いは?
リデンシルと並んでよく取り上げられるのがキャピキシルという成分です。キャピキシルは、カナダのルーカスメイヤーコスメティック社が開発した育毛成分です。キャピキシルは、リデンシルと同じ合成化合物であり、以下の原材料から成り立っています。
<キャピキシルの原材料>
・アカツメクサ花エキス
・アセチルテトラペプチド3
キャピキシルには、リデンシルと同じく頭皮の炎症を抑え、毛根の細胞を活性化する効果がありますが、それに加えてDHT(ジヒドロテストステロン)を抑制する効果があります。リデンシルとキャピキシルの決定違いは、DHTの抑制効果の有無です。
<育毛効果>
・リデンシル・・・頭皮環境の正常化、毛根細胞の活性化
・キャピキシル・・・頭皮環境の正常化、毛根細胞の活性化、DHTの抑制
DHTの抑制効果について
DHTは、活性型男性ホルモンであるジヒドロテストステロンの略称です。ジヒドロテストステロンはAGA、男性型脱毛症の原因物質であり、テストステロンが5αリダクターゼと呼ばれる酵素の還元作用によって発生したものです。
テストステロン + 5αリダクターゼ → ジヒドロテストステロン
前髪の生え際が後退したり、頭のてっぺんである頭頂部が薄くなる男性特有の薄毛の症状は、ジヒドロテストステロンが大きく影響しています。ジヒドロテストステロンが前髪や頭頂部に存在する男性ホルモン受容体と結合することで薄毛が進行します。
キャピキシルは、テストステロンを変換させる5αリダクターゼ酵素の働きを阻害してジヒドロテストステロンの発生を抑制する働きがあります。AGAの原因物質の発生を抑制することができるのです。
リデンシルには、5αリダクターゼの働きを抑える効果はなく、DHTの抑制効果はありません。
育毛剤は、キャピキシル+リデンシルを選べ
リデンシルを含む育毛剤の中には、リデンシルに加えてキャピキシルを含むものと、リデンシルが単体で含まれているものがあります。
男性の場合は、リデンシルのみではなく、リデンシルとキャピキシルの両方が含まれているものを使用するのが好ましいです。リデンシルとキャピキシル双方が含まれていることで、頭皮環境の正常化効果や毛根細胞の活性化に相乗的な効果が期待できるだけでなく、リデンシルにはないDHT抑制効果をキャピキシルで補うことができるからです。
リデンシルを含む育毛剤
先進的な育毛成分であるリデンシルを含む育毛剤を以下に紹介しておきます。
1.Deeper3D
・リデンシル・・・○(5%配合)
・キャピキシル・・・○(5%配合)
2.バイタルウェーブ
・リデンシル・・・○(1.5%未満)
・キャピキシル・・・○(5%配合)
3.リデン
・リデンシル・・・○(3%配合)
・キャピキシル・・・×